「…何してんの?」

『よしくんの寝顔見てた。』


よしくんは額に腕をのせ、目を隠すようにしてハァーっとため息を一つ。


もしかして、怒ったのかな…?


ガバッと起き上がったよしくんに怒られると思い、私の体はビクッと縮こまった。


けれど、よしくんは


「目覚めは悪いけど、よく寝た。」


伸びをした。


何だ、怒ってなかったのか。


拍子抜けしながら私とよしくんはおばちゃんのいるリビングに向かった。


「おはよう。2人共、ご飯食べる?」


おばちゃんに聞かれ、よしくんは大きなアクビをしながら


「いらない。」


私は、


『もう食べた。』


と答えた。