やっぱり洋介にとって私はただの友達だったんだと思い知らされる。


「お前が俺を好き?いきなりすぎてなんて言っていいかわかんないけど、俺はやっぱり葉月さんの事が好きなんだ。」

『うん、わかってる。だから頑張って。今度はちゃんと応援するから。』


私は笑顔だった。


「あぁ、ありがとう。」


泣いてしまうかと思ったけど、意外と気分はスッキリしていた。


これで良かったんだ。




後日、洋介は葉月さんに気持ちを伝えた。


けれど、私の応援もむなしく玉砕。


落ち込んでいる洋介を励ましたのは、もちろん私。


私達は、また前みたいな関係に戻る事が出来た。


洋介への気持ちが全くないわけじゃないけど、私達は少しずつ一歩を踏み出している―――



[END]