無言のまま私達は屋上に来た。


この重苦しい空気に耐えられなくなりながらも私は口を開く。


『この前は、ごめんなさい。』


頭を下げて謝る私。


洋介がどんな顔をしているかわからなくて、不安になりながらも洋介の言葉を待つ。


「別にいいよ。」


素っ気ない言い方だったけど、


本当は許してくれたわけじゃないかもしれないけど、


私は少しだけホッとしていた。


『私…ずっと洋介の事が好きだった。だからあんな言い方しちゃったけど、葉月さんの事頑張ってね。』


洋介に好きだと、口にするまで2年以上の月日がかかったけど、口にしてしまうとあんなにひた隠しにしていた事が可笑しく思える。

さすがに、洋介は突然の告白に驚いていた。