「沙羅ちゃんの気持ち、わからなくもない。自分の好きな人が他の人を好きになったなんて知ったら、意地悪言いたくなるよ。」

『私、洋介に謝りたいんです。でも、避けられてて話出来ないんです…』

「そっか。私から沙羅ちゃんの話聞いてあげてって言おうか?」

『お願いします…』


結局、私はお姉さんに頼んでしまった。


翌日、洋介は休み時間になっても教室を出て行こうとはせず椅子に座ったまま外を見ていた。


意を決して、私は洋介に話しかける。


『洋介…話がある。』

「あん?」


まだ怒ってるのかな?


なんか、ちょっと怖い。