それ以来、洋介と話をする事が出来なくなった。


『ごめんね。』


そう言ったところで許してもらえるわけじゃないけど、また洋介と笑って話がしたい。


何度も話しかけようとしたけど、洋介は私の事を避けていて休み時間になると教室を出て行ってしまう。


でも屋上にはいない。


どうする事も出来ず、なぜか私はお姉さんの家に行っていた。


「沙羅ちゃん、どうしたの?」


突然来た私に、お姉さんは嫌な顔をせず家に上げてくれて、私の話を聞いてくれた。


『…私、あんな事言うつもりなかったのに…。洋介の事が好きだから、ショックでつい…』