『洋介、私次の授業、屋上に行く。』

「またサボリかよ。沙羅が行くなら俺も行く。」


訳のわからない数学の授業をサボって私達は屋上に向かう。


園田 沙羅(そのださら)、18歳。


クラスに女友達はいなく、唯一仲良くしているのは一緒に屋上に来たこの男、杉崎 洋介(すぎさき ようすけ)。


初めて洋介と会ったのもこの屋上だった。


元々人と群れる事が苦手だった私は、この学校に入学してすぐこの屋上を知った。


常に開放されているのに人が全然来ない。


昼休みや授業をサボる時はいつもここに来ていた。


そんなある日の事。


いつものように屋上に来ると知らない男が寝転がっていた。