そうこうしているうちに幸成の家に着いた。


「ここ、俺ん家。」

『ここなの!?』


幸成の家は私の家からわずか80m。


ここは中学の通学路でもあったから建てている時の事も覚えている。


すごく大きな家で、どんなお金持ちの人が引っ越してくるんだろうと思っていた。


そこが幸成の家だった。



それからの私達は雨が降れば一緒に帰る仲。


というか、私が強引に傘に入れてもらってるだけなんだけど。


他愛もない話をしながら帰るのが私の楽しみになっていた。