呆然とその場に立ち尽くす私。


「小松?」


後ろから声をかけられ、驚いて振り向くと、そこには勇心くんが立っていた。


『勇心くん…』

「どうした?何かあった?」


私はじっと勇心くんをみつめる。


弘人くんを傷付けてしまったけど、私はやっぱり勇心くんが好き。


「小松?」


何の反応も示さない私の顔を、勇心くんが覗き込む。


『……好き。私は勇心くんの事が好き。』


不意に出てしまった言葉に、勇心くんはもちろん1番驚いたのは私だった。


『あっ…ごめん。』


勇心くんの顔も見れず、私は走りだす。