それから数日が経った。


結局、私はまだ勇心くんにメールを送れていない。


「香澄、暗いよ。」

『あー、みっちゃん!私、どうしたらいいの?』


毎日こんな私だからみっちゃんもいい加減ウザそうにしている。


せっかく積極的になってきてるって喜んでたのに、何故かメールが送れない。


返事がこなかったらと思うと不安になる。


「香澄、そんなにウジウジしてると翠に取られるよ。」

『う〜…ヤダ。』


翠ちゃんは同じクラスの子で、明らかに勇心くんを狙っている。