目を見開きそれを受け取ると、榊くんは床に倒れ込んで歓喜の声をあげていた。



「やっっっと、渡せたあ!」



今日って、花を渡す日なの…?



困惑する私に、榊くんは起き上がり微笑んだ。



「それが……俺の気持ちだから」



袋には、3本の花。



じっと花を見つめてから、もう一度見ると、榊くんはベッドに頬杖をついて大きく口を開いた。



「ハッピーバースディ♪紗倉っ」