それは、俺がこの時間に家に入るということだ。



お父さんにバレると、ただじゃ済まされないから、気をつけてね?と笑顔で言う紗倉のお母さんは、



なんだか、すごく怖かった。



……あ、もうすぐで日付が変わる。



いざ勝負の時……!



──ガチャッ



「ハッピーバースデ…」



花を上に掲げて、笑顔で扉を開ける。



だけど、思ってなかった部屋の様子に、俺は硬直した。