俺は、あの子のことが好きなんだって!



それからはもう、俺からの一方通行。



それでもいいんだ。



だって、紗倉は俺みたく頭が悪くて弱っちい人間は…



恋愛対象に入れないと思うから。



「犬って言われた、俺…」



いつものように、散々罵声を浴びせられた俺は、渋々自分の席に戻る。



「落ち込むなって。みんな言わないだけでお前のこと犬だと思ってるよ」



「何それ、全然フォローになってない」