……大丈夫かなあ。



俺は、透明の袋に包まれた3本の小さな花を持ち、紗倉の部屋の前に来ていた。



大きな深呼吸をして、腕時計を見ると、時刻は午後11時50分。



次の日学校だと、いつも11時には寝るけど、幸い明日は休日。



少しくらい眠れなくても、睡魔は来ない。



誕生日が明後日だと知った日に、俺は紗倉より早く帰宅して、紗倉のお母さんに会いに行った。



涼介の言ったままの説明をすると、案外すんなりと承諾してくれた。