──ガタンッ



その言葉に、俺は思わず立ち上がる。



紗倉の……誕生日!?



好きなのに、考えたこともなかった。



普通、好きな人の誕生日はお祝いしてあげるものだ。



「え、いつ!?」



俺の異常な食いつき具合に、涼介は顔を引きつらせながら、小さな声で日にちを言った。



「ええっと」