だって、だって……それってつまり、



俺にもまだ、好きになってもらう可能性があるってことなんだよな!?



恋愛対象に入る可能性があるってことなんだよな!?



嬉しくて、何度も頭の中でリピートさせてはにやにやしていた。



「お前がなんでにやけてんのかは知らないけどさあ…」



ついに俺の足を蹴り始めた涼介は、ぽつりと呟いた。



「もうすぐじゃん、紗倉チャンの誕生日?」