「花ブー、それは頼んでる態度じゃないよ。本当に言われたくないなら、お願いしますって言ってみな」
目の前にある箸を人差し指で避けながら、花を睨む。
こうやられっぱなしだと、さすがの俺も我慢の限界。
まぁ、ここまでひねくれてる女は、絶対に「お願いします」なんて台詞は言わないだろう。
って、思ってたんだけど。
「……お願いします」
花は表情を歪めつつも、渋々、俺の注文を受け入れた。
正直、ビックリした。
まさか、本当に言うとは思わなかったから。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…