「まだ仕事してるよ。今日は遅くなるんじゃねぇかな」

挨拶する基盤は何軒かあるって言ってたし、部長と一緒ならきっと飲んで帰ってくるだろう。

靴を脱いだ俺は、花の横を通り過ぎて、自分の部屋に荷物を置きに行く。

途中、台所で良い匂いがした。

「何、昨日言ってたハンバーグ?」

スウェット姿になった俺は、台所にあるテーブルに近づいていく。

3人分の皿にはラップがかかっていて、食べる準備はもう出来ているようだった。

「うまそう」

ラップを少し外して、中を覗く。