「……片付けるから」

食べ終わった花はすっくと立ち上がり、寝ころんでいる俺に一声かけてくる。

「ごちそーさま。うまかったよ!」

明るく笑いかけると、さっきの質問が気に食わなかったのか、彼女はムスッとした表情で俺を睨んだ。

少しだけ体を起こし、タバコの灰を灰皿の中へ落とす。

2人の反応を見ている限り、どうやら陽平が言ってたことは本当のようだ。

今の2人は、互いに異性として見てはいないはず。