「そうだ、花。俺、正月は実家に帰るけど、お前も一緒に来るか?」
鍋の火を弱めながら、まだ食べている花に話しかける陽平。
先に食べ終わっていた俺は、CMに切り替わった画面から目を離し、ちらりと彼女を見る。
「……ううん、やめとく」
無理をしているような苦笑い。
遠慮する花に、陽平もぎこちない笑みを浮かべるだけ。
その様子を静かに見ていた俺は、思わずプッと噴き出してしまった。
「2人は付き合ってたことあんの?」
こっちを見た2人に、冷やかすような言葉をかける。
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