ものすごく後悔した。

育ててきた子犬を捨てるかのように、身勝手な理由で花を突き放してしまったことを……。

俺は知っていたはずだ、「花には自分しかいない」ということを。

彼女は突き放された後も、俺に振り回されている。

自分を傷つけていく花の姿が、胸に刺さる。

彼女をそうさせているのは、俺だ。


だから、決めたんだ。

花ともう1度、話せるようになったとき、俺はこの胸に誓った。