遠ざかっていく2人の後ろ姿を、静かに眺める。

……楽しそうな笑顔。

2人はもうそんな関係になっているのだろうか?


「待たせたな。……どうした?」

ビルから出てきた部長が、首にマフラーを巻きながら声をかけてきた。

「いいえ。行きましょうか」

俺は花たちから目を逸らして、部長と基盤先へ向かった。