きゅうすを台に置き、目の辺りに手を持っていく彼女。
こっちを向いていないから、泣いているのかどうかははっきりしていない。
だけど、今のは絶対に、鼻水をすすった音だと思う。
どうして、そこまで無理をするんだろう。
……俺には全く理解できない。
彼女はちゃんと泣きやんでから、こっちに戻ってきた。
だけど、妙なハイテンションが痛々しくて、俺は話しかけられても素っ気なくしていたと思う。
……胸の奥がモヤモヤする。
その夜、俺は無理して笑っていた彼女が忘れられなくて、なかなか眠れなかった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
読み込み中…