……バレバレなんだよ。

普通に考えて、いとこってだけでここまで怒る奴、いねぇだろ。

お前らを見てると、昔のあいつらを思い出してイラつく。

イチャイチャしてるくせに「ただのいとこだ」とかほざきやがって。

どうせ、両想いなんだから、さっさとくっついて、やることやっちまえばいいだろ。

「あぁ、いとこだよ」

少し間を置いて、陽平は掴んでいた俺の服を放す。

くだらないことを続ける姿に、虫唾が走った。

「なら、口を挟むなよ。保護者じゃあるまいし」