「どうしよっかなぁ。俺、花ブーのこと気に入ってるんだよね。暴力的だけどさ。結構、可愛いじゃん? 童顔だけど、出るとこはちゃんと出てるしね」 ムキになってる姿が面白くて、わざと挑発するようなことを言ってみる。 案の定、陽平はカッとなって胸ぐらを掴んできた。 「ふざけんな! 花は俺の……」 「いとこ、とでも言うつもり?」 言葉を覆うように問いかけた。 勢いよく怒鳴ってきた陽平は、怯まずに微笑む俺を見て、目を細める。