「おはよう菜穂」
「あ、おはよう♪」
教室に入ってゆっちゃんの席に行く
「どぉ?」
くるっと一回転して首を傾げる
「あんた……言わなくても分かってるでしょ」
「え?なになに、可愛いって??」
バシッ
か、髪が………
「崩れるから叩かないで(><)」
「まぁ似合ってるじゃん」
変わったのはメイクと髪型だけなのに
上から下まで舐め回すように見てそう言うゆっちゃん
「あ、ありがと!」
えへへ〜、ゆっちゃんから褒められると嬉しい
「それで白馬のとこ行くの?」
「えっ、ま、まさか!」
「なんのためのオシャレよ」
「別に〜、気分転換だもん」
「はぁ……素直じゃないのね」
「ほ、ほんとだもん!」
「まぁいいわ………にしてもさっきから男どもうざいわね」
…………ゆっちゃん。目が………。
「仕方ないよ〜1週間前だもん」
「だけど、あからさますぎでしょ」
「まぁ…………笑」
中には髪を流しすぎて逆におかしい人いるし。
「菜穂は当日大変でしょうね」
「え?なんで?」
「……まだ知らない方がいいわ」
それからゆっちゃんは教えてくれなかったので
仕方なく席に戻り4時間目まで普通に過ごした