「菜穂、おいてくよ」
「あ、待って!」
授業のあと制服に着替えて更衣室を出た
「2組優勝するかな??」
今日の感じだと出来そうな気しかしない!
「ライバルは3年1組だね」
「え?なんで?」
「引退したばっかりなんだからまだ動けるでしょ?」
「あ、確かに………」
「あそこは特に四人もバレー部いるからね」
「わぁお……」
でも、勝ちたい
だから頑張ろ〜!
……………と誓っていると
「…………前から嫌な気配がする」
「うん、私もそ〜思う」
ゆっちゃんの言葉に同感する私
だって今から階段を登ろうとしてるけど
その上から女子達のキャッキャする声が聞こえてくる
だから多分……いや絶対に
上の階には女子+アイツがいるに違いない
「まぁ上行かないと教室戻れないし」
「だね……」
サッと上がってサッと今日戻ろ
そう思って階段に向かった
案の定奴はいて。
不覚にも目が合ってしまった
「おい、猿女」
ここで、無視すれば良かったのに
その聞き捨てならない言葉に反応してしまった