校門の中に入り桜並木の道を通り昇降口へと、向かう。
クラス表を見に行かないといけないからだ。
人だかりあるかな。あったら嫌だなぁ。
昇降口に着いた。はぁ。坂が多くない?
さて、クラス表を見に行こう。
クラス表の前には、案の定人だかりが。
最悪だ。しかし、見ない事にはクラスが分からない。
私は仕方なく、クラス表を見ようとしたが、
背が低いので、見れない訳で。
ジャンプしても、背伸びしても。見れない。
すると、黒髪の背が高い五月蠅い奴が、
「名前は?」
と、聞いてきた。私はひたすら無視をしていたが、
三回以上聞くので、仕方なく教えた。
「和泉綾。」 
やばいな、無愛想だったかも、悪い印象しか、残らないかも。
まあ、いいか。
すると、そいつは
「綾ちゃん。1年2組だよ!」
と、優しく教えてくれた。
「ありがとう。じゃ。」
と、離れる予定が、
「俺、浜田羽流【ハマダハル】宜しく!一緒に、行こうぜ。綾ちゃん。」
と言ってきた。
私はもちろん、
「無理。」
と言ったが、
「だって、同じクラスだし。一人より二人の方がいいだろ?」
とかいうので、しぶしぶ了承した。
移動中も、浜田君は五月蠅い。
でも、浜田君なら・・・いや、もう人は信用しない。