「ん?紗綾ってさ、よく涼のこと見てるよな。好きなの?」

「えっ!?そんなんじゃないよ!ただ、涼くんとはうまく話せないなーって思って…。」

「そうなの?あいつ自分からはあんまり話すタイプじゃねえからかもな。でも別に紗綾のこと嫌とかじゃねえよ?」

「そうなのかな…。」

私の顔をのぞき込んだ優馬は安心させるように笑い頭に軽く手を乗せポンパンと撫でる。

「もう!子ども扱いして!」

「ははっ!別に子ども扱いなんてしてませーん!」


そこに楽しそうに笑う愛梨と涼くんが帰ってきた。


「お待たせー!次は紗綾達行ってきて!」

「おかえり!楽しかった?」

「うん!紗綾もジュースでも飲んできてね!」

「ありがとう!行こっか。」