「あぁ、あんなん気にする必要ないだろ?」
「そんなこと言われてもあんなに見られてたら気にするから!」
しょうがないなと私の隣に来て肩に手を回してまるで恋人のように歩く。
私は恥ずかしさと緊張と戸惑いといろんなもので真っ赤になったであろう顔を下に向けることしかできない。
周りの女の子たちがやっぱりー?みたいな会話をしているのが聞こえた気がした。
でもそれどころではない。
優馬の触れたところが熱くて仕方が無い。
こんなところ知り合いに見られたら恥ずかしくて2度と会えなくなりそう。
「おーい、もしかして照れてんの?こんなんで?」
「いいから離してよ!普通に恥ずかしいでしょ!」
「お前は彼氏と歩くときはいつも恥ずかしいと思ってるのかよー。」
「優馬は彼氏じゃないじゃん。」
「周りから見たら俺らはカップルにしか見えないと思うけどな。」
ずるい。
周りからじゃなくてあなたの気持ちが欲しいのに。