二人に連絡するけれど遊んでいるのかなかなか既読は付かないし、電話にも出ない。
仕方が無いから適当に歩きながら探そうとなり、流れるプールに向かった。
「やっぱり出ないー!」
「まあ水の中でケータイ見てる人って頭おかしいもんな!」
「流れるプールにいるかな?」
「さあ?行ってみないと分かんねーよー」
「なんでそんなに楽観的なの!」
「だって別に会えないとやばいわけじゃねーし?平気だって!」
柔らかく優しく笑う優馬の余裕な態度に腹が立つのに安心する。
こんなにたくさんの人の中で私だけがみんなを探していたら不安で泣きたくなるだろう。
でも今は優馬がいる。
大丈夫だと笑って手を引いてくれる。
ヘラヘラしているだけのようなのにその笑顔が安心感を人に与えているんだって気が付く。