電車の揺れで目が覚めた。
優馬も起きたみたいでぼーっとしながらも電光掲示板を見ている。

「降りる駅過ぎたっぽくないか?」

そうなのだ。
一緒になって眠ってしまったせいで降りる駅を過ぎていた。

次の駅で降りて戻ることにする。
2人でばかだと笑いながら電車を待つ。
こんなことも楽しくてたまにはいいと優馬が言うので私も楽しくなった。


プールに着いたのは予定よりずっと遅かったけど無事に着いたので良しとしよう。
買ったばかりの水着に着替えて優馬と合流する。
優馬は見た目より筋肉があってかっこいい。
急に恥ずかしくなってうつむいてしまった。


「おー似合う!」

「どーも。」

「なに?照れてんの?」

「違うし。」

行こうと私の手を引いて歩き出す。
もう恥ずかしくて前を見れない。