「なんでこっち見てるの!?」

「そろそろかなーと。」

「もう少しだから!」

はいはいとまたiPhoneをいじり出すのを確認してからメイクを続ける。
すっぴんを見られるのも嫌だけど途中の顔を見られるのも嫌だ。

恋ってめんどくさい。
なんとも思ってない人ならなんでもいいのに。


支度が終わると優馬と一緒に部屋を出てプールへ急ぐ。
電車に乗らないと行けないのでけっこう時間がかかってしまう。


2人はもう着いて遊んでいると連絡があった。
申し訳ない。


電車で優馬はウトウトしていて話しかけることもできなくて、1人で緊張していた。
ちらっと伺うと眠っていた。
それを見ているとこっちも眠くなってくる。