「通過点か。これら先また恋するかどうか分からないけど、今はしなくていいかな。楽だし!」


彼なりの強がりなのか、知らないくせに変なことを言ったので気分を悪くしたのかは分からない。

でもどちらにしろ優馬は元カノにされたことを忘れることはまだできないということだ。
それが妙に苦しく感じた。

「さ、そろそろ帰るわー。おやすみ!」

「うん、おやすみ。気を付けてね。」

立ち上がる優馬に続いて立ち、玄関まで見送りに行く。
また連絡してと言い残して帰って行く背中を見ながら寂しくなった。


コップを片付けて、汗をかいたのでシャワーを浴びる。
時間も遅いのでベットに入るが優馬のことが浮かんできて眠れない。

早く元カノを吹っ切って欲しい。
なんでそんな風に思うのかなんてもう、考えなくても分かる。