1度言葉を区切り、残りのお茶を一気に飲み干す。

誰だってこの後よくないことが起こったのだと想像がつく。
でも、どんなことなのかは分からない。

黙って待っていると、またゆっくりと話しだした。


「そいつが『あの先輩、結婚したんだよ!ずっと付き合ってた人とー。子どもできたんだって!』って。

俺は目の前が真っ白になった。
結婚?ずっと前からっていつからなんだろうか。子ども。
俺らは子どもができるようなこと、まだしてなかった。

ずっと前から付き合ってた人ってのは、高1から付き合ってたらしくて高校の終わりに子どもができたのが分かって
卒業して籍を入れたらしい。

それ以来俺は女なんて、恋愛なんて信じたくなくなった。
いや、信じられなくなった。
だからヤるだけの関係でいいと思った。

これが理由かな。」