言われた通りに名前を書き、設置されている椅子で呼ばれるのを待つ。
入ってみるとやっぱりオシャレで待ってでもここで食べたいと思っていた。
「やっぱりこういうとこは混んでるなー。」
「そうだね。待つのにごめん。」
「ん?別に待つのはいいんだけど腹減ったな。」
私が待つことを決めてしまったのでもしかしたら優馬は嫌だったかもしれないと今気づいた。
でもなんてことないって顔して平気だと言ってくれるのでなんだか安心して待っていられる。
この人はきっと人の気持ちを優先して安心出来るように心掛けているんだろう。
だからモテるんだと思った。
顔だけいいなんて入学してすぐに決めつけてしまったけど、決してそんなことはなかった。
2人黙ってしまって、でもそんな空気も嫌ではない。
20分経たずに席に案内された。