分かった。
いつもはうざいくらいにニコニコしてるのに今日はしてないんだ。
「笑ってない。」
「え?笑ってるじゃん。楽しいし。」
「違う、ニコニコしてないってこと。」
意味がわからないって顔をしていたけど、その言葉を聞いて理解したようだ。
「だってお前相手にニコニコしても意味ねーし。冷ややかな目で見られるだけだからな。」
「なんでいつもあんなに笑ってんの?」
「それはまあ世渡り術?」
ほら行こうと手を引かれて引っ張られる。
話したくないことなのかもしれない。
それを無理矢理聞くのは間違ってると思うし、そもそも別に好き好んで聞きたくもない。
でも気になってしまうのはなぜだろう。
とりあえず今はこの遊園地を本気で楽しんでくれてるからいいか。