ほとんど制覇した頃優馬が少し休もうと近くのテラス席に行き、ホットドッグを買ってきた。


「ごめん、疲れた?」

「そりゃあ疲れるわ。何個連続で乗ってんと思ってんだよ。ほら、食え。」

「だって楽しかったんだもん。ありがと。」

「まあ楽しんで頂けてるなら結構ですよ!俺お前がそんなに笑ってるところ初めて見たし?」

なんだか恥ずかしい。
俯くと優馬はそんな私を見て笑っている。

「優馬だっていつもとは違うじゃない。」

「え?そうか?」

キョトンとしてる顔が少し可愛い。
今日の優馬はなんというか、違う。

「なんか、なんていうんだろ。優しくないって言うか、優しいけど。分かんない。」

「んー。特別なにか変えてるわけじゃないけどなー。」