「紗綾?どうしたの?食べないの?」

「え?あ、食べる食べる。」

ぼうっとしていて手が止まっていたみたいだ。

「食わないなら俺が食う!」

「は?やめてよ。食べるから!」

「お前さ、もっと可愛く言えよ。今のすげえ怖かった…。」

「悪かったわね。私に可愛さとか求められても困るんだけど。」

ムカつく、優馬。
私は可愛くなんかないし、態度だけ可愛くしたらおかしいでしょ。
ただのブリ子だわ。

「黙ってれば可愛いのになー。」

「紗綾は可愛いけどそれ以上に面白いのよ。」

「口が悪いの間違いじゃねえの?」

「黙れ。あんたみたいに素行は悪くないから。」

変な奴と友だちになってしまった。
変というかうざい。
ムカつく。
でも、案外楽しいキャンパスライフを望めそうだ。