「ごめん…。」
優馬の顔が見れない。
私の照れ隠しで優馬を傷つけて…。
「ん?気にしてねーよ!だからそんなに落ち込むな!」
優しいあなたは明るく笑って優しく頭を撫でてくれる。
人に傷つけられて、悲しい思いをしたのにそれでも人に優しくする。
そんなあなたが私は………
「好き」
不意に口から零れた隠しておきたい気持ち。
言うつもりなんてなかったのに。
「あの!違うの!違うって言うか、気にしなくていいから!
私先戻る!」
優馬からの言葉が怖くて私はその場を逃げるようにして走り去る。
優馬は凄く驚いたみたいな顔していた。
追いかけて来られたら困るから人にぶつかりそうになっても止まることなく走り続けて愛梨の元へ戻る。