席はけっこう埋まっていて、自由に座っているみたいだった。
キョロキョロと教室を見回すと愛梨が何人かの人と固まって座っている。

そこに行ってもいいのか迷いながらも近づくと愛梨がこっちを見た。

「あ、紗綾!おはよう!」

「おはよう、愛梨」

「席自由みたいだからここ座りなよ〜」

愛梨の真後ろの席を示してくれたので私はお礼を言いながら荷物をおろす。

周りの子も口々に挨拶をしてくれる。

「おはよう、よろしくねー」

「おはよう!」

私も挨拶を返しながら心の中でホッとする。

自己紹介も含めながら話していると教室が一瞬静まり返って、すぐに浮き立つ。

何かと思い視線を上げるとものすごくイケメンが2人教室に入ってきた。