「大丈夫?」



男の人はそう言って手を差し伸べてくれる。



「ありがとうございます…。」



あたしはそう言ってその手を掴んだ。



「キミ見ない顔だけど噂の転校生?」



ニコッと笑ってそう聞く目の前の男の人。



「あ、そうです。理事長室が分からなくて…」



噂のという部分が気になったけれどあたしはそう言った。



理事長室分からないしこの人に聞けばいいか。



こっちのほうが早いしね。



「理事長室は、こっちだよ。」



そう言ってあたしを理事長室に連れていってくれた。