熱中症だな…。



俺は美羽を抱きかかえて急いで車に運んだ。



「冷たいタオルくれ」



「はい。」



美羽を車に寝かせた。



俺らは、まだまだ美羽を救うのに時間がかかるのか‥…? 



美羽は、まだ俺らの力を借りようとしない。



でも、俺らはまだわからなかったんだ。



美羽が、深い闇を抱えていることを。



そして、美羽の闇は相当深いことを知らなかった。