「飛鳥さんの妹が美羽だったなんてな、思いもよらなかったな」
 


雅人がそう言う。



みんな思ってもなかっただろうな。



「みんなが知りたがっていた冷蝶の正体はあたし。」



そう言って俺らに鎖骨の下らへんにある蝶のタトゥーを見せてくる美羽。



「美羽、お前が冷蝶…?」



「ここでバラしたらあたしのしてきたことが水の泡になると思うけどちょっと信用できるからみんなのこと」



そう言ってフッと笑った美羽。



「あたしはお兄ちゃんとお父さんを殺した族を探してるの。見つけ次第潰すつもり」



「俺らも探してる。」



「でもあたし一人で仇を取りたいの」