「だって、君がたくのこと、拓人くんとか呼んでるし・・・」 「そ、それは・・・呼べって言われたっていうか」 「しかも、俺だって君の名前呼んだことないのに、あいつは気安く里緒菜ちゃんとか呼んじゃってるし」 「それは、勝手に呼ばれたっていうか」 「どちらにせよ、本当ムカつく」 頭を掻きながら、拗ねたように口を尖らせる彼に胸がドキンと高鳴った。 ずるい、ずるい、ずるい・・・! そんな顔されたら、期待しちゃうじゃん!