近い、近すぎるよ・・・!




いくらなんでも、心臓に悪すぎる距離だって。




背中に感じる彼の体温に、あたしの心臓は大きく暴れる。




もう、これ以上は耐えられないよ・・・




あたしは、そう思って五十嵐くんから距離を置こうと足を動かすそうとしたのに、





「っ!」





再び、腕を引っ張られその行動を阻止されてしまう。





「・・・ごめん、俺のせい」





そんな時、拓人くんの申し訳なさそうな声が耳に届いた。