「そんな疑ったような目向けないでよ~」





嘘っぽく顔を歪める永峰くん。




そっちのほうが余計怪しいんだけど・・・





「まっ、いいや。拓人って呼んでよ! 里緒菜ちゃーん」




そんな甘えた声で言われたって、あたしは騙されないんだからね!





いい歳した高校生が駄々こねてる小さい子どもみたいに、名前を呼んでもあたしはなびかないん・・・





じゃなくて、






「・・・今、里緒菜ちゃんって、」