すると、彼はそれにびっくりしたのか・・・





一瞬驚いた表情を見せたけど、すぐに申し訳なさそうに眉を下げた。






「ごめん、嫌だった?」





「い・・・、嫌なんかじゃありません・・・! でも、」





「でも?」





「だいぶ、驚いちゃいました」





付き合ってから、彼氏の家行くのは分かるよ・・・!?




でも、あたしが一方的に思いを寄せている人の家に今の段階で行けるって・・・




幸せ、通り越して驚きだよ!!






「それなら、大丈夫。中入ろっか」





五十嵐くんは慣れた手つきで玄関の前の小さな門を開けると、ニコッと微笑み、手招きをしてくれる。