「そうなんだ~」




用事というのは、美容院のこと。




やっぱり、気づいてほしくて、自分から言おうと思ったけど、




そうしたら、反応してもらいたい感がすごい気がして・・・。





できれば、そのことに触れてほしいっていうのが本音だったけど、そんな図々しいことをしちゃいけない!





贅沢はダメ!




こうやって、会えたことが奇跡なんだから・・・!





そんな風に、五十嵐くんに会えたことに幸せを噛み締めていると、彼は理解不能な言葉とともに首を傾げた。






「なら、一緒にお昼食べる?」