「・・・こ、こんにちは!」 あたしが声をかけると、五十嵐くんはページをめくろうとしていた手をとめ、ゆっくりとこちらへ振り向く。 ちょっと声大きすぎたかな!? 恐る恐る五十嵐くんの反応を伺っていると、パチリ視線が合って、目を見開く彼。 「・・・、りお」 そして、微妙な間とともにあたしの名前をポツリ呟いた。 あの間はなんだろう・・・? 髪型変わって、誰か分からなかったのかな・・・? 「・・・びっくりした」