先『もう大丈夫よ、魔力の使いすぎね。
この子に何があったの?』


少年『男の子が喋りかけた瞬間、莫大な魔力を
放出した…俺には何がなんだかよくわからなかった…』


レ『マリアには、悪気はないんだ…』


少年『何であんなに苦しそうだったんだ?
俺には声に怯えているように感じたが…』


レ『そ、それは……マリアは、神の耳を持っているからだ。』


少年『ま、まさかあの神の耳を?あれは伝説の話じゃ?そんなの持っている人は聞いたことないぞ、』


そう、神の耳とは地域で話は違うのだが、
だいたいは、神の耳を持ったものは何千キロも離れた場所の物音でもわかると言われる、
まさに神の力。
持っているものは神の守護者である…と。



代々受け継がれるが、本当にあるのか分からないため伝説とさえされていた。
それは当たり前だろう、なにせ神の守護者は
1000年に1度しか生まれないのだから___



レ『この事はみんなに内緒にしてくれ、』




少年『あぁ、わかった…』



マ『んっ……私また…』




レ『マリア、気にするな怪我人も誰もいない
この少年が運んでくれたんだ。マリアの正体も
ばれてしまった、すまない』



マ『うんん、大丈夫よ……あなたが運んでくれたの?どうもありがとう助かった』


少年『目の前に助けを求めている人がいたら
助けるに決まってるよ、僕の名前は
ルイス アングレー』


マ『あなたいい人ね、よろしくルイス
私の名前はマリアよ』